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マニラの”今”を取材!「海外単身赴任系女子」:『そこには「個」を優先させたドライな関係ではなく、「お互い」を尊重して未来を見据えたリスペクトな関係があった。』
こんにちは!
TAKUSEKI(@tac_uitl)です。
最近マニラで会う20代から30代前半の若い人達と話をすると、従来マニラで大多数を占めていたとされる事柄が変わってきていることに気づくことがあります。
最近マニラの若い人と会って話すと毎回思うのが、一昔前とマニラ事情も変わりつつあるということ🤔
🐠週末の遊び
ゴルフ→ダイビング🍹夜の遊び
KTV(キャバクラ)→おしゃれBAR🙋♀️日本人女性
駐妻→駐在・現地採用で自ら働いてる
★旦那が日本で単身赴任してくる新ケースも増えつつある— takuseki @フィリピン (@tac_Uitl) 2018年2月19日
特に印象的だったのが「海外に単身赴任している女性」が増えていること。
今回「海外単身赴任系女子」と銘打って、変わりつつあるマニラを象徴するような方達に取材をしてきました。
今日は、ずーーと取材したかったマニラで今増えてる「海外単身赴任系女子」に話を聞けた!😳
若い世代を中心に、妻が海外で夫が日本で働くという新しい家庭のカタチを創ってる人が増えてる!
結婚やライフスタイル、働き方に関する価値観など本当に勉強になった!
記事化するのでお楽しみに!☺️ pic.twitter.com/VZyDBzwOtI
— takuseki @フィリピン (@tac_Uitl) 2018年3月29日
サクッと読める目次
海外赴任の主体は「男性」だった
「海外赴任」から想像する「女性」の立ち位置として、ひと昔前は夫が単身赴任して「妻は日本」、もしくは夫についていって「妻は駐在員の妻、いわゆる『駐妻』になる」というケースが多かったように思います。
どこか「海外赴任」の主体は、夫(男性)であるような印象を持っていましたが、最近マニラで会う20代後半から30代の人達の中に、女性が単身赴任で海外に行き、男性が日本にいるというケースに何度か出くわしました。
それは、マニラの治安や生活環境が良くなったこと、日本企業が多く進出してきたこと等のマニラ事情の変化、女性の社会進出、結婚観の多様化など様々な物事が相まっていて、「マニラの今」を象徴するような出来事のように感じました。
そこで今回は、実際に海外で単身赴任生活を送る女性2名にお話を聞かせていただきました。
そこには、僕が想像していた以上に、前向きな想いや家庭のカタチが存在していました。
海外単身赴任系女子のお二人
今回取材させてもらうお二人、
ななさん
現在30歳。交際期間5年を経て結婚。結婚6ヶ月目の新婚。
語学関連企業の駐在員として2017年12月からマニラに赴任(マニラ歴約7ヶ月)
ゆかりさん
現在29歳。交際期間6年を経て結婚。現在結婚2年目。
文化交流や、海外での日本語教育を実施する機関の駐在員として2017年7月からマニラに赴任(マニラ歴約1年)
当日は、このお二方と僕の3人で、取材というよりは、普通に食事やお酒を楽しみながら、ざっくばらんに色々なお話をさせてもらいました。
学生時代のフィリピンとの接点が今マニラにいる原動力
堅苦しくなくラフな感じで普通に飲むようにお話できればと^^
しばらく、いえ小2時間は取材の事忘れて、世間話を楽しんでしまいました…笑
(普段はパソコンとにらめっこなので、人と会うのが楽しいんです笑)
その地がたまたまフィリピンで、そこで出会った孤児の男の子(A君)がとても印象的で忘れられなくて。
孤児院でA君と遊んだ後に別の孤児B君と遊ぼうとすると、A君が私をたたいたり、おしっこをかけたりして。
構って欲しい気持ちがそういった行動を起こしていたことを知り、子供には「愛情」が必要だということを改めて目の当たりにしました。
そして、そういう子供達を生み出す原因は、親世代の問題であることが多くて、親世代の雇用に関わる仕事に就きたいと思って、日本で数年仕事をした後、機会に恵まれて、今はマニラで英会話教師のマネジメントに携わっています。
それが心残りなのもあったのと、学んだ「フィリピン語」を活かしつつ、いつか好きなフィリピンで働きたいと思っていて、ななさんと同じく、昨年色々なタイミングが合って、マニラ行きが実現しました。
元々、英語が好きだったんだけど、メジャーな言語よりニッチな言語を学びたいと思っていて。
当時中国語の需要が高かったけど、フィリピン国内で女性が活躍していたり、専門スキルを持ったフィリピン人が日本へ来るようになってきたりと、今後フィリピンが色々な面できそうと直感で思って、「フィリピン語」を選択しました。
※ゆかりさんは、英語もフィリピン語(タガログ語)もペラペラです
夫が理解してくれるかに不安はなかった
私は、海外赴任後の今年(2018年)1月に入籍をしたんですが、プロポーズ自体はその1年前(海外赴任前)にしてもらっていて。
夫も、私が元々フィリピンで働きたいという気持ちを理解してくれていて、プロポーズ時点ではフィリピン赴任の話はなかったんだけど、もしすることになっても応援すると言ってくれていました。
結婚するまでに5年以上付き合っていたこともあり、その間でお互いの結婚観や仕事観を共有し合ってきたのが、理解に繋がったのだと思います。
その後タイミング良く、海外赴任行きが決定してマニラに行く事になり、海外赴任中に入籍に至りました。
学生時代に留学へ行けなかった心残りもあったのと、子供を産む前に海外でキャリアを積みたいとの想いから、5年勤めた職場を辞め、たまたま理想的な求人情報(勤務地がフィリピンで、給料面、キャリア面など)を見つけて応募しました。
応募締め切り当日に見つけたので何か巡り合わせのようなものを感じて、すぐ夫と母に電話して応募の連絡をしました。
20歳で付き合って、26歳のときに結婚、今結婚2年目で、トータルでもう8年は一緒にいます。
長い時間を一緒に過ごす中で、お互いの価値観も共有してこれたし、学生時代から付き合ってるので、私が当時留学できなかった事が心残りになっていることも十分理解してくれていて、むしろ後押ししてくれました。
それに「この先何年も一緒にいるのに、たった数年離れてても関係ない。これから何年も一緒にいれるじゃん」と。
20代で結婚すると、もしお互い健康なら5,60年間は一緒にいるわけで、そこからすると、この2,3年離れることはそんなに問題ではないと…!
不安だったのは、夫の両親からの理解
他には何か心配なことはなかったんですか?
場合によっては「息子を置いて自分だけ海外に行って」なんて反応もありえなくもないですが…
夫の両親もいろいろと考えはあったと思いますが、どうしても行きたいという想いが伝わったのか、意外にもすんなりと理解をしてくれてホッとしたのを覚えています。
夫との付き合いの中で、ご両親とも定期的に会う機会があり、人間性などを理解してくださっていたからだと思います。
海外へ単身赴任するまでを振り返って
海外へ単身赴任するまでのお二人の話を通して、印象的だったことがいくつかあります。
まず、海外赴任自体が「フィリピン愛」から来る「自らの選択」だったということ。
ひと昔前は「海外赴任」と言えば、会社から辞令が出て本人の希望とはあまり関係なく、言い渡されることが多かったように思います。
その点、お二人は「自らの選択」でマニラを選び、海外赴任を実現していました。
自らの選択ということもあり、海外単身赴任やフィリピンに対する発言がポジティブなことが多かったです。
もちろん治安や衛生面など、特に女性ならではの不安を話す場面もありましたが、基本的にフィリピンやマニラの良い部分をクローズアップするような話で盛り上がり、お二人から「フィリピン愛」を感じれたのがとても印象的でした!
あと夫との惚気もたくさん聞かされました…笑笑
また、海外赴任した時期の考え方についても共通点がありました。
僕の勝手な考え(お恥ずかしい…)でしたが、海外に単身赴任する女性をイメージしたときに、バリバリのキャリアウーマンで「仕事第一!」的な人を想像していました。。。
ですが、お二人は、発言からもわかるように、仕事も頑張りたいし、出産や子育てもしたいという仕事と家庭の両面の願望を持ち合わせた女性でした。
ご本人達も「私達、欲張りなんです!笑」と言っていたのが印象的です。
ともすると、「子供は産まない」などの発言が出るのかと想像していたのですが、むしろこれからの出産や子育てを見据えて、自分のこれからのキャリアも考えたうえで、今の時期(20代後半から30代にかけて)を選んで海外に来ていました。
夫との関係性についても共通点を見つけることができました。
それは、5年近くの長い交際期間を経ての海外単身赴任だったということです。
長く一緒にいることで、お互いの職業観や家族観など価値観を共有してきたことが、夫の理解に繋がっているということがわかりました。
さらに夫だけでなく、夫側の両親についても同様で、交際が長いことで両親との接点も多くなり、より人間性を知ってもらえ、理解を得られることに繋がっているように感じました。
続きは、後編へ
前編では、海外へ単身赴任するまでの経緯を中心にお送りしました。
後編では、実際に海外単身赴任してみて困ったことや良かったこと、現在の夫婦のコミュニケーションの取り方などについて聞いています。
後編は近日公開!
フィリピン在住クリエイター/ブロガー
たくせき(TAKUSEKI)