【2017年版】フィリピンのデジタル事情(インターネット・ソーシャルメディア)【2】
TAKUSEKI(@tac_uitl)です。
前回に引き続き、フィリピンのインターネットやソーシャルメディアなどデジタル事情について、2017年1月に発表された「Digital 2017」に基づいて、ご紹介していきます。
前回の記事
出典:https://www.slideshare.net/wearesocialsg/digital-in-2017-southeast-asia
インターネット利用状況
ここでは、フィリピンのインターネットの利用状況について、ご紹介しています。
・インターネットユーザー
→6000万人(2016:4710万人)
→総人口の58%(2016:46%)
・モバイルインターネットユーザー
→5220万人(2016:3570万人)
→総人口の51%(2016:35%)
インターネット利用時におけるモバイルの使用は、急速に増加しています。
インターネットユーザーがモバイルを利用している割合(パソコンとの併用も含む)は約87%であり、多くの人がモバイルからインターネットを利用していることが伺えます。
インターネット使用頻度
ここでは、デバイスを問わず、プライベートでどのくらいの頻度でインターネットを使用しているのかを表しています。
・毎日
→56%
>2016:46%
・少なくても1週間に1回
→23%
>2016:30%
・少なくても1ヶ月に1回
→13%
>2016:16%
・1ヶ月に1回もない
→8%
>2016:8%
2016年の同データと比べると、インターネットの使用頻度が高くない層(少なくても1ヶ月に1回、1ヶ月に1回もない)については、大きく変動がないことがわかります。
一方で、少なくても1週間に1回はインターネットを使用する層は、より使用頻度が増して、毎日使用するようになってきていると見ることができます。
まとめると、インターネットの使用頻度が高くない層は、依然として、一定数(ユーザーの20〜25%)存在していて、今後もそんなに大きな変動なく存在していくと思われますが、一方で、インターネットの使用頻度が高い層は、さらに使用頻度を上げて、今後、より毎日インターネットを使用する傾向が強く出てくると予想されます。
デバイスごとのWEBトラフィックシェア
ここでは、WEBブラウザに表示された全てのWEBページに対するデバイスごとのシェアを表しています。
・デスクトップ&ノートパソコン
→56%(前年比-13%)
>世界平均:45%(-20%)
・モバイルフォン
→38%(前年比+31%)
>世界平均:50%(+30%)
・タブレット
→6%(前年比-7%)
>世界平均:5%(-5%)
・他のデバイス
→0.02%(前年比+100%)
>世界平均:0.12%(+33%)
デバイスごとのシェアも顕著に違いが現れています。
モバイルファースト(とりわけスマホファースト)の流れは、世界中で起きており、フィリピンでも急速にデバイスのシェアが変動していることがわかります。
前年からの成長率を鑑みると、WEB利用に対するモバイルシェアは、2018年には50%を超えて、デスクトップ&ノートパソコンとシェアが逆転するものと思われます。
「フィリピンのデジタル事情」第2弾は、主にフィリピンのインターネット利用状況について触れました。
次回は、ソーシャルメディアの利用状況について、さらに細かく掘り下げてご紹介していきます。
ぜひお楽しみに!
出典:https://www.slideshare.net/wearesocialsg/digital-in-2017-southeast-asia
フィリピン在住クリエイター/ブロガー
たくせき(TAKUSEKI)