フィリピン在住クリエイターTAKUSEKI

 

フィリピンのマニラに住んでいると、やはり異国の中での同郷の絆というのか、日本人の方とお会いすることも多く、知り合う方の業界も様々です。

 

今回、ひょんなことから在マニラの日本大使館の職員の方と知り合いになり、友人のお誘いももらって、日本大使館に「フィリピンの治安」について、インタビューさせてもらう機会をいただきました!

 

めっちゃありがたいっす^^

 

フィリピンで生活している人も旅行者も気になるのが「治安状況」です。

 

特に昨今、ISのテロや麻薬戦争などあまりよくないニュースが目立って報道されています。

 

改めて、日本大使館にインタビューすることで、治安について正確な情報をお届けできればと思います!

 

 

「マニラの治安」ってどう?

 

【2017年版】フィリピン・マニラの日本大使館に「フィリピンの治安」について取材してみた!

出典:外務省HP

 

 

外務省は、海外の国や地域について、特別に注意が必要な場所に対して、危険度を設定しています。

 

通常渡航等に際して、危険が伴わないところは、特にレベルの指定はありません。

 

レベル1:「十分注意してください。」

レベル2:「不要不急の渡航はやめてください。

レベル3:「渡航は止めてください(渡航中止勧告)。」

レベル4:「退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」

 

マニラは、この「レベル1」に指定されています。

 

その国・地域への渡航、滞在にあたって危険をさけていただくため、特別な注意が必要です。

 

これは、爆発事件や邦人の殺人事件、強盗などの発生件数が日本の数倍にのぼることから、注意喚起がされいるようです。

 

ちなみに、現在ISのテロ活動が行われているミンダナオ島の一部は、「レベル3」に指定されています。

 

フィリピンと日本の違い

 

日本との違いとして、凶悪犯罪が多いと言われています。

 

2015年のデータだと、殺人件数は日本の13倍、強盗件数は9倍、強姦件数も9倍になるとのことです。

 

犯罪の特徴としては、銃や刃物の凶器を利用したものが多く、銃社会などの違いからこういった違いが生まれるているようです。

 

フィリピンの警察

 

「警察」というものも日本とは大きく異なると言います。

 

特に「捜査能力」「捜査意欲」「装備資機材設備」などが違うようです。

 

この原因の1つには、警察官に対する待遇が悪く、捜査車両が少なかったり、ガソリン代が支給されなかったりと待遇面での整備がまだまだ整っていないとのことです。

 

 

マニラに住んでいる個人的な実感としては、マカティやBGCの中心街ではそこまで心配する程治安は悪くはない気がしますが、同じ都市でも一歩中心街から外れるとちょっと怖い印象を持っています。

 

邦人からの問い合わせは何件くらいくる?

 

2015年は「年間974件」。

 

この数字は、世界にある日本の全大使館の中でも2番目に多い数字だそうです。

 

2015年が特別多いわけでもなく、現在集計されている2016年の数字も近いものとなるとのことです。

 

ちなみに、1番問い合わせが多い国は、邦人の数も多い「タイ」とのこと。

 

どんな邦人から?

 

問い合わせをしてくる人がどんな属性(性別や年齢層など)なのか聞いてみました!

 

長期滞在者:短期滞在者 = 2:1

 

※長期滞在者は3ヶ月以上の滞在者、短期滞在者は3ヶ月未満

 

男:女 = 8:2

 

年齢は高齢者層が多く、最も多い60歳代を筆頭に、50歳〜60歳代で全体の40%を占めるそうです。

 

まとめると、

 

長期滞在者で50歳以上(特に60歳代)の男性」からの問い合わせが多いということか。

 

うーーん、この属性、だいたい想像ができてしまう….

 

どんな内容の問い合わせ?

 

気になるのが、その問い合わせ内容!

 

やはり問い合わせは様々で、

 

金銭的な困窮

犯罪被害(殺人、強盗、窃盗、詐欺など)

病気関連(医療費、死亡)

出入国に関する相談

犯罪加害

 

などが多いそうです。

 

継続案件が多く、問い合わせをもらって単発で解決するものではないため、職員の方が抱える案件は多岐にわたるとのことです。

 

ここからは、少し問い合わせ内容を掘り下げてお聞きしました。

 

「金銭的な困窮」

 

よくあるケースが2つあるとのこと。

 

1つ目は、「莫大な医療費」です。

 

これは海外あるあるですが、思わぬ大病をして現地の医療を受けたはいいが、海外保険に入っておらず、莫大な医療費を請求されて困ってしまうケースです。

 

2つ目は、「フィリピン女性やその家族への貢」です。

 

これはもはやフィリピンあるあるですが、日本人男性がフィリピン女性と付き合ったり、結婚してお金を貢いだ結果、困窮に至るといったものです。

 

家族からも金銭の補助のお願いがあったりして、悪いケースだと、フィリピン女性に捨てられて途方にくれてしまう人もいるようです。

 

フィリピン女性との恋愛の全てがそうという訳ではないので誤解はしないでほしいですが、個人的にプライベートで聞く範囲でもこのケースはかなり多いです…

 

実際に、海外送金サービスの現金受取拠点に行くと、結構な確率で、日本人高齢者と若いフィリピン人女性が一緒に順番を待っていて心配になることがあります。。。

 

「犯罪被害」

 

殺人

 

毎年なんらかの形で邦人の殺人事件も発生しています。

 

僕がフィリピンに滞在している2017年3月〜9月の間でも既に数件起きています。

 

諸説ありますが、通りすがりの犯行は少なく、フィリピン人との接点で縁故での犯行が多いと考えられるとのことです。

 

これには、フィリピン人はとてもフレンドリーな一方で、とても嫉妬深い一面もあります。

 

よくビジネスシーンで、人前で叱ってはいけない、退職させるときは恨みを買わないように手厚く扱うなどが暗黙のルールになっていると聞いたこともあるくらいです。

 

窃盗

 

発生件数で言えば、邦人が巻き込まれる犯罪の中では1番多い犯罪となります。

 

特に、スリや置き引き、ひったくりは、長期滞在者・短期滞在者にかかわらず、とても被害が多いです。

 

観光地となっている場所では特に要注意です。

 

治安が良いとされるマカティやBGCでは、ひったくりは少ないですが、置き引きは依然として発生しているようです。

 

強盗

 

注意喚起していても全然無くならない犯罪が、旅行雑誌でも見かける「睡眠強盗」とのこと。

 

フィリピン人に話しかけられて、意気投合して飲みに行った結果、睡眠薬を飲まされて身ぐるみを剥がされるケースです。

 

短期滞在者を狙った犯行が多く、対象が短期滞在者かどうか見分けるために、わざと近くにあるスタバやジョリビー(フィリピンの有名なファーストフード店)の場所を聞くこともあるようです。

 

すぐ答えられれば、長期滞在者で犯罪の対象外。答えに困るようなら、短期滞在者で犯罪の対象と判断することもあると言われています。

 

この犯罪自体は知っていたものの、犯罪内容が多様化していてびっくりしたことが3つあります!

 

犯行グループの多様化

 

よく聞く話では、色仕掛けをメインとした女性2人組の犯行のイメージがありましたが、近年、カップルや老夫婦などが犯人であるケースもあるとのことです。

 

女性問題は別として、「海外で意気投合して現地の人と飲む」というのは、海外旅行の楽しみでもあると思います。

 

実は、それが犯罪に繋がっているというちょっと悲しいケースです。

 

犯行方法の多様化

 

こちらもよく聞くパターンは、目を離した好きにお酒などの飲み物に睡眠薬を混入されるパターンですが、近年、チョコレートやマンゴーなどに混ぜて食べさせるケースも増えているそうです。

 

盗まれるものの多様化

 

現在も依然として多いのが、お財布とスマートフォン(特に高価なiPhone)です。

 

しかし最近では、睡眠薬と言っても寝てしまうまでではなく、意識を混濁させる程度に飲ませ、そのままATMに連れてってキャッシングでお金を引き出させるケースです。

 

これの厄介なところは、意識が戻ったときに盗まれていることに気づきにくいという点です。

 

お財布やスマホがなければすぐ気づきますが、キャッシングの場合、後日請求が来てからでないと気づかないケースがほとんどとのことです。

 

 

後を立たない「睡眠強盗」ですが、犯行後はタクシーに意識混濁している邦人を乗せてホテルまで帰してあげる良心的?ケースなど笑い話的なものもありますが、一方で睡眠薬の量が致死量に達して死亡したケースもあるとのことです。

 

海外好きの楽しみでもある現地人との交流を利用した本当に残念な犯罪ケースですが、十分お気をつけください。

 

余談ですが、睡眠強盗はマニラが圧倒的に多く、セブ島ではあまり見られない犯罪とのことです。

 

詐欺

 

これもよく聞くケースです。

 

現地に住む日本人が旅行に来た日本人を騙すパターンをよく聞きますが、犯人は、現地日本人やフィリピン人両方とも事件としてあるとのことです。

 

魚の養殖などのビジネス詐欺のケースやビザの期限延長を代行すると言ってそのままパスポートを持ち逃げされるケースがあるようです。

 

「犯罪加害」

 

これは今まで説明してきた犯罪被害とは違い、加害者になってしまうケースです。

 

よくみなさんも聞くと思うのが「未成年者との性行為」です。

 

フィリピン人女性の性的な誘いにのって部屋に入ったら、仲間のフィリピン人が来て警察を呼ばれるパターンです。

 

密室に女性と2人でいただけで、実際には性行為がなくても、相手側が被害を訴えれば拘束されてしまう可能性が高いそうです。

 

色々なパターンがあり、現地日本人がグルになって未成年女性を紹介してくるケースや警察官自体がグルのケースもよく聞きます。

 

何にせよ、甘い誘いにはトゲがつきものなので、男性のみなさんはくれぐれもお気をつけください。。

 

また、こちらも加害者になるケースが多いというのが「フィリピン人に対する暴言・DV」です。

 

よくあるのが、結婚相手のフィリピン人女性に対してのものです。

 

DVはする方が当然悪いですが、喧嘩中の暴言(程度にも寄ると思いますが)なども拘禁されてしまう可能性が多いとのことです。

 

特に日本との文化的な違いがあるので、注意が必要なのは下記のケースです。

 

子供への注意やしつけ

 

フィリピンの人を見ていると、あまり厳しく子供を叱る場面がありません。

 

そのため、例えば、カフェの中を子供が走り回っているときに、日本人がフィリピン人の子供を怒鳴って厳しく注意したり、しつけと称してビンタやげんこつなどをしようと思ったら、一発でアウトです。

 

文化的な違いもよく考慮して対応する必要があります。

 

ドゥテルテ政権の影響

 

お聞きしたところ、政権以前からの流れはあるようですが、犯罪件数は右肩下がりに減っているとのことです。

 

ただし殺人件数はあがっており、麻薬戦争に伴う超法規的なものがどのくらい含まれているかで見方が変わりそうです。

 

フィリピンの人へのアンケートでは、「治安が良くなった」や「行政の手続きが早くなった」などの声も寄せられているそうです。

 

できること、気をつけること

 

最後に、日本大使館の職員の方に僕たちができること、気をつけることをお聞きしました!

 

適切な手続きをして情報を取ろう!

 

滞在期間に応じて、下記手続きをしましょう!

 

3ヶ月以内の滞在:「たびレジ

3ヶ月以上の滞在:「在留届

 

これは何か犯罪に巻き込まれたときの身元確認はもちろんのこと、事前にメールアドレスを登録すれば、犯罪発生状況などを日本大使館からお知らせしてくれます。

 

危険なところには行かない!

 

危ないとされる地域には、近づかないようにしましょう。

 

好奇心から行く人もいますが、いつなんどき命の危険にさらされるかわかりません。

 

そのときだけホットになっているスポットもあるので、しっかり情報をとってなるべく危険な場所には近づかないのが1番の防犯です!

 

それも犯罪に遭遇したときの対応

 

日本大使館の職員の方の言葉で印象に残っているのが

 

犯罪に巻き込まれたときに、初動が間違っていて、その後が大変になるケースが多い

 

です。

 

犯罪に遭遇したときも慌てず、自分で判断せずに、まずは日本大使館に連絡をしてほしいとのことです。

 

邦人援護ホットライン

02-551-5786(24時間対応)

 

適切な情報の提供や弁護士の手配などできることはたくさんあると言います。

 

自分が悪くなくても加害者になることがあるのが海外やフィリピンです。

 

自分は悪くないからと強気に出るのではなく、まずは日本大使館にすぐ連絡しましょう!

 

窓口のご案内

フィリピンにおける安全対策(安全の手引き)

フィリピンの安全対策基礎データ

 

 

以上、僕が在フィリピン(マニラ)の日本大使館の職員の方にお聞きした内容です!

 

悲しいかな、どんなに楽しい旅行や海外生活でも、ひとたびトラブルにあってしまうと悪い思い出になってしまいます。。

 

そうなってしまうと、すごくもったいないと思っています。。

 

フィリピンには、明るくて優しい人がたくさんいて、良い観光資源もたくさんあり、日本では経験できないことが山ほど体験できます。

 

ぜひ自分自身でしっかりと情報を取って、安全に楽しくフィリピン旅行や生活を楽しんでください!

 

フィリピン在住クリエイター

TAKUSEKI

 

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